続いてきた理由 一2015/07/03 15:31

夏至も過ぎ、そろそろ梅雨明けの兆しが見えてきても良さそうなものですが、まだまだといった感じですね。関東は未だ荒天のところも多く心配ですが、皆さまどうぞご自愛を。
雨の日に家にいることが嫌いではない、基本引きこもり体質の私。今しばらく、和紙の歴史を勉強しようかと(し直そうと)もくろんでおります。
さてこの季節といえば期末テスト。ちょっと前まで百人一首の上の句下の句やら方程式やら飛鳥時代がどーしたこーしたとやらで喧しい我が家でした。しかし何で兄や姉は妹の勉強となると口を出したがり語りたがるのか。黙って自分の勉強をせんか。まあそれはともかく・・・今回のキーワードはズバリ、聖徳太子

どんな教科書にも必ず太字で書いてある出題必須の超定番・聖徳太子の3大功績
十七条の憲法
冠位十二階制
遣隋使派遣
これが実は、日本の製紙業の広まりに相当大きな関係がある!
何故か?律令制以降、公的文書の増加・仏教伝来等で紙の需要が飛躍的に増えたから。
より質の良い紙をより多く生産するために、全国的に製紙を奨励したと言われています。このため太子を紙祖として祀っている産地もあるとのこと。太子みずから紙を漉いたという説もあります。

当時の大国にならいつつも阿ることなく、法を基にした独立国家としての日本の礎を作ったスーパー国際人である聖徳太子により、製紙が国家事業として確立されていったと思うと、胸熱ですね。

この後さらなる太字案件
701年 大宝律令制定
にて
図書寮と紙戸で製紙を行うこと
紙を調(税の一部)として納めること
も決まり、業としての製紙は以降まさにビッグウェーブに乗っていきます。

                                    >>続く
参考資料:「紙の歴史と製紙産業のあゆみ」財団法人 紙の博物館