日本で一番2017/09/23 22:31

なんだかんだですっかり九月も後半ですね、いかがお過ごしでしょうか。さて今回の記事は、アップするする詐欺の
「東大襖クラブ・襖張替え合宿」動画
を待つ間の繋ぎです。お茶請け程度にどうぞ♪
※記事は全て伝聞によるイメージです(私行ってないし´з`)

世界初の「襖張替え合宿」。いや合宿というよりはもはや出張ですね。60年の歴史を誇る東大襖クラブが、110年の歴史を持つ長田製紙所とひょんなことから繋がり、1500年の歴史を誇る越前和紙の里へと張替え出張。しかも来年に控えた大滝神社・岡太神社1300年大祭の準備の一環としてです。これは紙の神様に呼ばれちゃいましたね。もう毎年来るしかないですね(笑)。

さて四泊五日の宿泊は安楽寺、張替えについては長田家が一応お世話をする立場となりました。部長のS木くん・OBのHくんは既に何回か現地に来ているし、元添乗員の跡取り娘が世話人やるし、それほど枚数もないみたいだしうんラクショーじゃない?やだー暇すぎるかも…空いた時間どうしよ…などと心配していたら。

そ れ ど こ ろ で は な か っ た。


・・・・・・・・・
その日、長田家の人々は思い出した…長田製紙所は確かに襖紙の老舗ではあるが、襖紙張り替えに関してはド素人同然だということを。
…え、張替えって誰もやったことないの?!マジか!私も知らんし!…
「アンタ……何やってるんやってえええ!ちゃんとしときねのっ!」
母(現代の名工80歳)にガチで叱られた息子(長田製紙所社長57歳)。

というわけで襖クラブ最初の仕事は、マスキングテープ片手に印つけ……。これ、後からやると非常ーーーにめんどくさい。ミスの原因になるから絶対やろうね☆事前の現状記録!

のっけから技術の無駄使いをしながら二日目突入。しかしそこはやはり東大生、さすがの神段取りで着々と進み出す張替え作業。
「…長田さんちの分、あと障子もあるって仰ってましたよね?紙どこですか?」
・・・・・・・・・・

・・・はい??? 今なんつった???

まさかの「今から漉く」発言に茫然とする東大生をよそに、さっさと漉き始める熟練の和紙職人。※画像はイメージです
※いや、うちくらいだと思う(泣)
「アンタ、これこの障子!全部外しといたからこれでイメージ膨らましね!」
※「~しね!」は福井弁で「~しなさい!」の意
と母(現代の名工80歳)に煽られ、息子(長田製紙所社長57歳)が和紙職人気質を如何なく発揮し漉いた障子紙を襖クラブが張ってくれた完成品がこれ↓
とても素晴らしい仕上がりで、結果オーライ♪て感じですかね(オイ)

そんなこんなでバタバタしつつ日程をこなし、あっという間に合宿最後の夜と相成りました。記憶の家でのお別れ大宴会にはご近所の人間国宝・岩野市兵衛さんも加わって、いやがうえにも盛り上がる。※画像はイメージです





とこのように、日本で一番の大学に在籍する襖クラブの面々は、日本で一番襖と襖にまつわる色々を愛する学生さんたちでもありました。
その優秀な頭脳とあくなき探求心と情熱とで、これから日本の未来を切り開いていく東大襖クラブの若者たち!
襖と襖紙(特に越前和紙 笑)の未来も、何かのついででいいので(←)ちょこっと隅っこにのっけといてください。これからもどうぞよろしくお願いします♡

和食の文化2014/01/08 16:09

ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」。このニュースを聞いたとき、家では
「和食って…何?」
という話題で盛り上がりました。たまたまその日の夕食が「麻婆豆腐」だったこともあり(笑)一般家庭は和食ばかりというわけじゃないよね、と。そりゃ年末には福井で越前ガニたらふくいただきましたけど、海なしさいたま在住の一般庶民である私ら一家としては、これ完全に非・日常ですし。

ところがその認識はおお間違い。登録されたのはいわゆる個別の和食メニュー(寿司とか天ぷらとか)ではなく
「日本の食全体にまつわる文化・習わし」
とのこと。
くらし☆解説「ユネスコ文化遺産”和食”とは?」(NHK解説委員室)より
【和食の推薦理由】
1.新鮮な食材と調理
2.優れた栄養バランス
3.美しさ・季節の表現
4.年中行事との関わり

例えば正月の行事。
もちつきをしたり、雑煮の用意をしたりするのは、正月を迎える上で欠かせませんね。
新しい年になり、美しく盛りつけられたおせち料理を食べることは、家族のきずなを強めることにも役立っているといいます。
こうした正月などの行事は、食との関係が深く、地域によってさまざまな特徴があります。
これらの食にまつわる文化には、自然を尊重する日本人独特の精神が表れていて、世界の多様な文化のひとつにあたると評価されました。
その食文化が世代を超えて受け継がれ、地域やコミュニティーの結びつきを強めているとして、今回、無形文化遺産に登録されたのです。
福井の雑煮は味噌仕立てだけど、うちの夫の郷里はじゃこで出汁をとったすまし汁。どちらも美味しい!

そしてこのしつらえ。畳、障子、床の間、そして襖。
区長である兄は地域の年賀会に出席、たくさんのお客様を連れてきた。迎えるはビールとお酒とお節、プラス目にも舌にも美味しい義姉の手料理(画像が無いのが惜しまれる!)。皆さまよく食べよく喋りよく笑い、しまいには謡いまで飛び出して、存分に楽しまれたようです。
和食の文化はとどのつまり日本の伝統そのもの。今年はいろいろと日本的なものを見直し、陰に隠れ消えかけているものが再び表舞台に引っ張り出される、そういう年なのかもしれない。

というわけでそこの奥さん、いっちょ襖換えてみましょうか♪ここでもよし、わし太夫ブログでもよし。いつでもご相談承ります♪

秋を待ちながら2013/09/02 20:29

9月になりました。とはいえ外はまだまだ夏の暑さ・・・せめて芸術の秋を、ということで改めて越前和紙に縁の深い画家さんたちをご紹介。使われている紙はいずれも時代は違えど、岩野平三郎さんの工場で作られたものです。

まずはこちら、
「明暗」横山大観・下村観山画。1927(昭和2)年、直径445cm。
かつての早稲田大学図書館、現在會津八一記念博物館に所蔵されています。作品管理の都合上、特別な行事の時以外は公開していないとのこと。
使われている特注の和紙は当時世界最大の5.4m四方・重量は紙だけでも12kgあるそうです。
・・・・・
大階段に近づくにつれ、隠れていた太陽が徐々にその姿を現すのを体感できるはず。漆黒の暗雲の中から日輪が上るその瞬間を描いたこの大作は、大学という場で学ぶことによって、暗闇から明るい世界へと進みうることを示しています
・・・・・「早稲田ウィークリー」記事より抜粋

次はこれ、圧巻の
「唐招提寺障壁画」東山魁夷。
何度も日本渡航を試みながら失敗し、盲てもなお諦めずついに念願を果たした唐の僧・鑑真和上。彼がついに自分の目で見ることの叶わなかった日本の風景を描いています。
そして鑑真像を安置している部屋には、彼の故郷・揚州の山。
魁夷はこの絵を描くために、鑑真に捧げる日本の風景を探し歩き、中国も訪れたそうです。

これら芸術作品の凄いのは、ただ「絵」そのものだけではなく、描かれる紙、嵌めこむ襖、設える建具、天井や床のデザインや素材、観る人の動線に至るまで沢山の人の手と思いがすみずみまで行き渡っているところでしょう。名の残る画家や職人と、名も無き無数の人の技と心がひとつになることで初めて出来る「場」、これぞ日本ならではの究極の「芸術」であろうと思います。

このような仕事の端っこにでも身を置けたら・・・と想像するとぞくぞくしますが、何となく関わった人たちの大部分は大して名誉だとも光栄だとも思わず、気負うことなく淡々と自分の仕事をこなし、終わったら普通に自分の生活へと戻っていったのではないかという気もします。そういうところがまたいいですね(と勝手に解釈)。そういう人に私もなりたい。

ビフォーアフター2012/01/23 15:34

【♪あのナレーターの声に脳内変換の上お読み下さい♪】

都内某所、家族四人で暮らす家は築浅の優良物件。
建物自体はまだまだどこも傷んでおりません。
きれい好きでセンスの良い奥様がしつらえるお部屋は、
いつもきれいに整頓され、居心地のいい空間を作り出しています。

ところが、育ち盛りの男の子二人という家族要素はなかなかに侮りがたく。

ああ、なんということでしょう。
毎日家族が集うリビングの襖が。
【Before】
この襖紙を救うため、
ひとりの匠が立ち上がった――。

♪ちゃららららちゃーん♪ちゃーちゃちゃー♪ちゃらららー♪

”空間の魔術師”といわれる襖の特性を最大限に活かす素材として、
匠が選んだのは
1300年の歴史を持つ越前和紙。

一般家庭によく使われている段ふすまの破れ、
子供たちの健やかな成長の証とはいえ
このままでは何とも忍びがたい。
しかし本襖にするにはまだリスクが大きい(また破られるキケンが・・・)。

用意するものはハサミ・カッター・木工用ボンド(速乾じゃないもの)。

「とりあえず、貼っちゃいましょうか♡」

すると・・・・

まああああ
なんということでしょう。
【After】
継ぎ目は見えるものの、ほとんど違和感なく仕上がりました。
和紙の力とはなんと素晴らしいものでしょうか、とても信じられません。


襖紙の傷みが気になるけれど、襖ごと替えるのは・・・・
かといって全部を張り替えるのも面倒だし・・・・・
というみなさま
一番傷みやすく汚れやすい下部のみ貼るという
このようなやり方もアリでございます。

試しにトライしてみては?
お気軽にお問い合わせください♪サンプル送ります♪

襖について(3)2011/12/15 21:37

往年の大ヒット商品であった襖、今はどうか?

引き戸の玄関や戸は今もあるし、襖の文化もなくなったわけではない。
ただ、使い方が時代と共にいろいろと変わってきたことは確か。


職人さんの手が入る本襖より、量産がきき安価で手軽な段ぶすまが今は主流だけど、ベタ貼
りの紙はキレイにはがせない。傷んできたら襖ごと取り替えるか、または紙を貼るしかない。


とはいえ子供がいるとなかなか、本襖にしよう!という気にはなりにくいかなあ。なんせこんなになるもんね…
↓【参考画像】おさか家:紙取り替え前↓(これは本襖)
というわけで

みやおんちゃん家の襖には、長田製紙所の和紙を貼る予定♪さてどうなるかな?

                                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<つづく>