GW、いろいろ(2) ― 2012/05/08 10:19

もちろん撮影不可なので、最後のポロック作業部屋(フェイク)をテキトーに撮る。芸術家というのは、ひたすら追求、追究の人生。自らの創造の泉に何があるか何が出てくるか、必死で探し掴み取ろうとしている間はいいが、いろいろと見えてくると逆に辛いだろうなと思う。
ともあれポロックさんは芸術家であるとともに職人だ、かなりストイックな。

いつも通りすぎるだけで入ったことのなかった(!)靖国神社に、初めて足を踏み入れた。とてつもなく大きな鳥居を過ぎ、中門までたどり着くと、いきなりの雨。

しばし佇む。

政治的に物議をかもしがちな神社だが、実際に来てみるとその在り方は非常にシンプルだ。美しく掃き清められた境内、整備の行き届いた建物、其処此処にある「◯◯部隊一同」の札がついた木々。何より一歩入るだけでもう違う、清冽な空気。隅から隅まで亡くなった人々への思い、心遣いに満ちている。
個々の事情、思想信条がどうであれ、たくさんの人の犠牲の上に今の日本が在ること、私が今ここにいるのも、誰かのお蔭であること、は動かぬ事実。
そういう思いが自然に湧いてくる、自然に背筋の伸びるこの場所が、悪いものであるはずがない。私のような戦争経験のない一般人ですら、いちど来るとまた来なくてはと思うのに、今の政権で「私人として」でも参拝する閣僚は皆無という。情けないことだ。
リニューアルされ盛り沢山な遊就館をじっくり見すぎて、すっかりお昼を食べ損なった。子供の下校時間も迫り、鍵をもたせていたとはいえ、さすがにあまりは遅くなれない。結局駅近くのマックで済ませてしまったのは痛恨。
今度来るときには是非「靖國そば」いってみたい。
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