映画「HESOMORI」、東京・大阪・名古屋で公開決定!2012/04/01 10:21

         ☆★☆5月26日(土)~6月8日(金)☆★☆
【東京】
    シネ・リーブル池袋 モーニングショー
【大阪】
    シネ・リーブル梅田 モーニングショー
【名古屋】
    中川コロナシネマワールド

福井県和紙工業協同組合「越前和紙」サイトより


大変めでたいので、かわかみひめちゃんが舞います♪


東京・大阪・名古屋の皆様、ぜひぜひ、観に行きましょうね!!!

<<<<追記!!!>>>>
同じ日程で、こちらでも限定上映!見逃した方は是非!

【福井】
    福井コロナシネマワールド
【石川】
    金沢コロナシネマワールド
【岐阜】
    大垣コロナシネマワールド

ビフォーアフター2012/01/23 15:34

【♪あのナレーターの声に脳内変換の上お読み下さい♪】

都内某所、家族四人で暮らす家は築浅の優良物件。
建物自体はまだまだどこも傷んでおりません。
きれい好きでセンスの良い奥様がしつらえるお部屋は、
いつもきれいに整頓され、居心地のいい空間を作り出しています。

ところが、育ち盛りの男の子二人という家族要素はなかなかに侮りがたく。

ああ、なんということでしょう。
毎日家族が集うリビングの襖が。
【Before】
この襖紙を救うため、
ひとりの匠が立ち上がった――。

♪ちゃららららちゃーん♪ちゃーちゃちゃー♪ちゃらららー♪

”空間の魔術師”といわれる襖の特性を最大限に活かす素材として、
匠が選んだのは
1300年の歴史を持つ越前和紙。

一般家庭によく使われている段ふすまの破れ、
子供たちの健やかな成長の証とはいえ
このままでは何とも忍びがたい。
しかし本襖にするにはまだリスクが大きい(また破られるキケンが・・・)。

用意するものはハサミ・カッター・木工用ボンド(速乾じゃないもの)。

「とりあえず、貼っちゃいましょうか♡」

すると・・・・

まああああ
なんということでしょう。
【After】
継ぎ目は見えるものの、ほとんど違和感なく仕上がりました。
和紙の力とはなんと素晴らしいものでしょうか、とても信じられません。


襖紙の傷みが気になるけれど、襖ごと替えるのは・・・・
かといって全部を張り替えるのも面倒だし・・・・・
というみなさま
一番傷みやすく汚れやすい下部のみ貼るという
このようなやり方もアリでございます。

試しにトライしてみては?
お気軽にお問い合わせください♪サンプル送ります♪

今年もよろしくお願いします2012/01/17 21:21

鏡開きもとっくに終わったというのに今更何言ってんですかと自らにツッコミたいところですが、
とにもかくにも新しい年になりました。遅まきながら(ほんとに遅い。超遅い)
昨年は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

年末にアップするつもりだったお話を。

「川上御前」の伝説、
「川の上流からやってきたという女性が、村人に紙の漉き方を教えた」という。

こちらが川上御前の住まわれる「奥の院」のある権現山(通称”お峰”)。
山に囲まれているため日照時間が少なく、やせた土地で暮らす人々は貧しかった。
そこに現れた「希少な技を持つ【女性】」。
作物を育てるのに向かない土地ならば、他のことをやればよい。
ここには美しい水がふんだんにあり、原料の取れる山もある。

農業で生きるしか無いと思い込んでいた村人たちにとって
それは大胆な発想の転換であったろう。

紙漉きの技がどこからどう伝わってきたのか、
はっきりしたことは知る由もないが
「川上から来た」=余所者、しかも村人たちよりはるかに裕福だとうかがえる、
明らかに作業用ではない衣服を着た女性が
(伝承に、衣を木の枝に掛けて紙漉きを教えた、という描写がある)
他にない特殊技能を自分たちに教えてくれた
そのおかげで村の生活は激変、全国に名だたる紙の生産地に。

・・・・・当時の人からしたらカルチャーショック、どころか
ほとんど魔法か奇跡か?
という認識だったろう。

現在でも、越前和紙の里に住む人々は、川上御前への感謝と尊敬の念を忘れない。
大晦日の夜、奥の院に続く暗い道を、子供からお年寄りまで沢山の人たちが
「うららの神さま」にご挨拶をするために上っていく。
どんなに寒くても、誰かが必ず上る。雨でぬかるんでも、雪が積もっても誰かが必ず道を作る。
去年は本当に大変な年でありました。
日本が、日本人がこれから何処へ向かうのか
今はわかりませんが

ただ祈るばかりです。

1月ももう半ば。時の過ぎ去る速さに負けないよう、頑張って走り続けようと思います。


とりあえず更新をもっと頻繁にしようそうしよう。一日一記事。
いや3日に一記事かな・・・(すでにヘタレている)

襖について(3)2011/12/15 21:37

往年の大ヒット商品であった襖、今はどうか?

引き戸の玄関や戸は今もあるし、襖の文化もなくなったわけではない。
ただ、使い方が時代と共にいろいろと変わってきたことは確か。


職人さんの手が入る本襖より、量産がきき安価で手軽な段ぶすまが今は主流だけど、ベタ貼
りの紙はキレイにはがせない。傷んできたら襖ごと取り替えるか、または紙を貼るしかない。


とはいえ子供がいるとなかなか、本襖にしよう!という気にはなりにくいかなあ。なんせこんなになるもんね…
↓【参考画像】おさか家:紙取り替え前↓(これは本襖)
というわけで

みやおんちゃん家の襖には、長田製紙所の和紙を貼る予定♪さてどうなるかな?

                                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<つづく>

襖について(2)2011/12/07 14:37

さて本気出した日本のセレブたちに、こちらも本気出した職人集団が挑む
日本が誇る襖絵のひとつ:尾形光琳「紅白梅図屏風」18世紀


時の権力者たちのお眼鏡にかなうべく、平安時代の雅を損なわず、かつ半端ない機能性を兼ね備えるまでに進化した襖


本襖(いわゆる和襖)の場合、のりづけは紙の周囲だけなので、枠を外せば紙の取替も簡単。
あらかじめ何枚も張っておいて、汚れたら上から順にはがしていく、なんてことも(なんかそういうの、台所の汚れ隠し壁紙とかにあったような 笑)

超絶セレブの厳しい目にも耐え、さらに「誰にでも扱える」=庶民の使い勝手にも心を砕いたその結果、襖は全国的に普及。今と違ってテレビもラジオもネットもない時代に、これは本当にすごいヒット商品だったといえるのでは。
                                   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<つづく>