ワシマ!2020/04/17 15:16

コロナコロナで何かと大変な昨今ですが、越前和紙を担う若者たちが立ち上がりました。
その名も「ワシマ」。
期間限定オンライン販売:
2020/5/3 10:00 ~ 2020/5/5 23:59

「ワシマ」と聞いて真っ先に「ヤシマ」作戦を思い浮かべたオタクなわたくしですが、全てのイベントが縮小または中止に追い込まれ、窮地に陥る和紙の里を救うため団結して立ち向かう地元の若者、という図式は、あの震災後の節電作戦に、ちょっと似てなくもないでしょうか。

何はともあれ、どうかどうかこの「ワシマ」に、大いなる応援をいただけますように!

マンションのダン襖を本襖に替えますプロジェクトについて2020/03/12 14:42

 突然ですが、上記タイトル関連の記事をまとめてnoteにアップしました。
よろしければ是非ご覧になってくださいませ。

(note、今更ですがあまりに更新が簡単お手軽なので震えてます。アサブロさんももう少し頑張ってくれないかしら…)

2020年、明けましておめでとうございます2020/01/07 13:05

長田の正月飾り

昨年度も、多くの皆様にお世話になり、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年の夏前に始動した「マンションに本襖プロジェクト」(うろ覚え)ですが、細々と続いております。というか肝心の襖紙発送が年末ギリとなったもので…まあこれもわし太夫へのご注文が夏以降雨あられと降り注いだ結果ですので、有り難いことでございます…というわけで、マンション本襖の完成レポートはもう少し先になります。今しばらくお待ちくださいませ。

それと、昨年チラっとお知らせいたしました
「Wrap the Glove in Washi」
の紙本がようやく出来上がりました。内容も若干変更しております。BCCKSで販売しておりますが、何と今日までは紙本割引ということをすっかり忘れており…
わし太夫や榮子さんの過去の業績、もしご興味ある方いらっしゃいましたらこちらにコメントいただくか、
kawakamihime@gmail.com
までご連絡くださいませ。数は限られていますがもう少しお安くお分けできます。なお発送は1/20以降を予定しています。

Wrap the Globe in washi 2001』 OSADA WASHI著

大ふすま展 二2019/09/11 09:55

さて9/7(土)、午後のメインは、
墨絵アーティスト・西元祐貴さんのライブ・ペインティング@紙の文化博物館。
兄の和紙をお使いいただいていることは知っていたし、浦和伊勢丹の展示を観に行ったこともあるけれど、ライブはこれが初。最初に言いますが、期待を遙かに超えたすばらしさでございました。観られて本当に良かった!

兄挨拶、司会者からの紹介のあと、すっと登場して、すっと描き始めた西元さん。とても静かな始まりでした。
真っ白な襖に、世界が描きこまれていく。
さらさらと音が聴こえそうな。
こうして改めて画像をみていくと、西元さんの内面だけでない、外にあるものまでも襖の内に取り込まれているようです。
線の一本一本、墨の一滴一滴が、其処に置かれることが必然とでもいいたげに振る舞っている。

形のないものを形にしていく作業は、そうとうの集中力と胆力を必要とするでしょうに、その筆致はあくまで軽やかで止まることがありません。
何だろうこの静けさは。音楽は鳴っているのに。
子供の頃、ひとり一心に何かを描いていたときのような、混じりけのない気持ちに似ている。
ドン!と大きな音がするほどの大胆な筆さばき。これほどの強さを難なく受けとめる越前和紙、流石でございます。
(本襖だと凹むかも。板張りでよかった)
沢山いた子供たちも誰一人騒ぐことなく、釘づけ。
静かに完成。

西元さんが天を仰ぐ画像、偶然に撮れたのだけど、この絵面はまさに
天から下りてきた龍と女神。

ご自身が後に語られましたが、イメージの中にあったのは、前日に滋賀で観た十一面観音だといいます。それを川上御前の姿に映したと。川上御前のまします大瀧神社にも、実は十一面観音がおられます。龍はその紙漉きに欠かせない水の神の化身でもある。本人の認識を超えたところで、いくつもの存在が重なり合い共鳴して、次々とその筆の先に流れ込んできたのではないだろうか。

artの語源はラテン語のars、ギリシャ語のテクネーに相当し、本来は自然に対置される人間の「技」や「技術」を意味する言葉であったといいます(※)。
何かを呼び、招き、それを形にする人をアーティストとするならば、西元さんはまさにそういう能力を持つ一人。
この小さな和紙の里に、目には見えないがたしかに存在するものを、この地で漉かれた紙の上に降臨させる、一種の儀式をみていたような十五分間。善きものを見せていただき、ありがとうございました。

なおこの墨絵は、「大ふすま展」の会期中(~11/11)紙の文化博物館にて展示されるとのこと。皆さま是非ぜひご覧になってくださいませ。

西元祐貴公式サイトはこちら

大ふすま展 一2019/09/09 13:08

さて、ついに始まりました「大ふすま展」。
母の夏休み~♪とばかりに
行ってまいりました!
9/6(金)、案外混んでいた北陸新幹線、いつも混んでる金沢で乗り換え、サンダーバードで武生下車。折しもフェーン現象による猛暑の越前和紙の里。
卯立の工芸館
東大襖クラブの張替実演の会場、卯立の工芸館です。
いつもは紙漉き実演などしている所のせいか、空調のおかげばかりではない涼やかさ。紙と木の匂いがします。
この時は午後、メンバーはお昼休憩中でした。広い和室に置かれた張替のお道具たち。

午前中は外国人のお客様が大勢みえて、英語で襖のご説明などしたそうです。さすが!
午後の部の準備をする部員さんたち。
「襖クラブの特徴として、基本持ち帰りはせず、依頼されたお宅にお邪魔して、そこで全部作業します。なので押し入れがあけっぱなしのまま数日…ということはありません」「ごく普通の、食卓用テーブルがあればそこで作業できます」などなど、集まったギャラリーに向け熱く語る。
それなりに人が増えてきたので、母と私はひとまず和紙の文化博物館へGO。
まずは一階奥、一歩入ればそこは…
襖、襖また襖、
襖だらけ。
これだけたくさんの襖が一堂に会する場は、なかなかないですよ奥さん。
木を組み立て、畳を敷いてつくる和の空間。
ただ仕切ってあるだけなのに、何故か落ち着くのはどうしてだろう?
シンプルでやさしい色と柄も
大胆な墨流し柄も
シックな色と柄も
みんなちがってみんないい、襖の世界。
榮子さんの力作、超巨大絞りを再度堪能しつつ、やや後ろ髪を引かれながら
二階の展示室へ。お目当てはやはり榮子さんのこの大作!
数十年前につくった藤の花、再度チャレンジし見事に完成させた83歳。貼り付けるのではなく、描くのでもない、紙漉き独特の手法のみを用いてつくる美術工芸。この微妙な色づかい、多くの方に観て貰いたい!

ここもまた襖の世界。
大胆な構図と色づかい、これも日本の粋。
昔と今がまじりあう中、
長田製紙所が展示したのは古典柄、
絞りと。
山と。
雲と。
墨流し。
襖というのは、毎日暮らす家の中にあるものだから、その存在を実感することが殆どないのだけれど。
この定型の枠に括られた中には、間違いなく別の世界が在る。日本古来の美意識に充たされた世界。

二につづきます。