襖の張替 その一2011/04/22 12:14

私の家はマンションだが、一応紙屋の娘なので和室には本襖を入れている。元々入っていたのは普通の段ぶすま、それを全部取り替えて実家の紙を張った。
ここに住み始めてから(つまり結婚してから)十八年目、今は小中学生に成長した三人の子の乱暴狼藉にさすがの丈夫な和紙もボロボロ、来客の予定もあって、ついに張り替えることに。
リビングと和室の仕切り四枚(表裏)、押入れ三枚+天袋三枚である。
紙はもちろん実家のもの。

ちなみに現状。リビングに面したところはこれ。だいぶケバケバに。
裏側、和室に面したところ。こっちはまだマシか?
押入れ&天袋。ちょっとシミが出てる?
アップにしてみる。まだまだイケてる?いえいえ、下の方はえらいことに(撮影自粛)
ここで「本襖」の中身を拝見♪「貼」ってはないことがわかります。襖は「貼る」のではなく「張る」んですよー。
てかここまでほっとくなよ私(恥)。

というわけで実家から送られてきました、襖紙。このように和紙にきっちりと巻かれて、丁寧にのりづけもされております。
…のりづけはもそっといい加減でもよかったかも。取るの大変だったよママン。

経師屋さん、本当は明日の朝取りに来る約束だったが、雨が降りそうなのでどうしますか?かなりいい紙と聞いてますので…と電話してきた。何と細やかな心遣い。引取りは月曜朝、火曜の夕方には仕上げて持ってくるということです。早いなあ。

かくてちょっと時間があいた。候補がいくつかある。さてさてどの紙を使おうか。

肝心の中身の画像は、次回。

コメント

_ ONSAN ― 2011/04/22 23:54

ナイスな実況ありがとう。ここまでの実況は私も見たことが無い。このあともよろしくたのむね。ちなみに元々入っていた襖は通称「段ふすま」要するに強化段ボールが芯に入ったもの。紙の貼り替えは基本的に無理で傷んだものは廃棄してそのまま取り替えるしかない。おまけに防炎ということで燃やせもしない環境的には問題のあるもの。現在はほとんどがこれ。今入っているのは本襖と言って障子の骨みたいなものに何枚も紙を貼り合わせてある今では大変珍しいしっかりした貼り方がされている。効能に関してはまた説明するね。

_ おさか ― 2011/04/23 14:59

おぉ!さすがの懇切丁寧な説明♪
本文に書き加えときまする。
今日は台風のような天気。引取り月曜にして大正解。

_ KAORU ― 2011/05/23 16:49

はじめまして! 大阪在住で福井出身のKAORUです。 長田さんの作品を検索していて、こちらにたどり着きました。 建築・インテリアの仕事をしていて、最近越前和紙に興味を持っています。
とてもためになるブログですね。 いろいろな記事を読ませていただきました。 ありがとうございます。

_ おさか ― 2011/05/24 08:49

KAORUさん
いらっしゃいませ♪このような辺境のブログにようこそ(笑)。
兄と違って紙すきに関しては素人同然なので
参考になるかどうかわかりませんが
今後ともよろしくです(ちょっと緊張)。

襖は、部屋の脇役にも主役にも成り得るし、なにより取り外しがきくのは思った以上に便利。
是非とも普段のインテリアに復活させたいものだと思っております。

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